回国民体育大会、10/1。今夏の全国選手権大会で初優勝した早実(東京)は、エース斎藤佑樹が福知山成美(京都)を完封し、1−0で勝って準決勝に進んだ。
早実が投手戦を制した。斎藤は伸びのある直球とフォークボールを低めに集め8奪三振。7安打されながらも、二回に敵失で挙げた1点を守りきった。福知山成美の駒谷は3安打に抑えたが、打線が的を絞れなかった。
早実の斎藤を強烈な打球が四回に襲った。左太ももの内側に当たったが、顔色ひとつ変えず一塁へ送球した。高校野球硬式の準々決勝。今夏の甲子園大会を制したエースが見違えるようになったのはここからだった。
治療を終えてマウンドに戻ると、力みが消えていた。「久しぶりで、調子はよくなかった。その割にはよく投げられた。(打球が当たって)びっくりした。でも、あれで力が抜けた」。面白いようにボールが低めに集まり、福知山成美打線を翻弄(ほんろう)。二回に奪った1点を最後まで守り抜いた。
直球とスライダーを主体にしていた今夏の投球パターンを大きく変えて、決め球にフォークボールを多投した。「上のレベルでは直球とスライダーしかないと、配球を読まれるので」。大学での登板を視野に入れ、常に先を見据えているのが、いかにも斎藤らしい。
甲子園でライバルだった駒大苫小牧(北海道)の田中と八重山商工(沖縄)の大嶺が1回戦で完封しており、その影響は少なくない。「2人を意識した。完封したい意識はあった」。普段は冷静な右腕が、このときばかりは語気を強めた。(福田)
兵庫国体の高校硬式野球で一日、早稲田実業が初戦を突破。夏の甲子園を沸かせた“ハンカチ王子”斎藤佑樹投手(18)が雨の中で121球を投げ抜き、観客ら約6000人の声援に応えた。
試合開始前の選手紹介で「6番、ピッチャー斎藤君」とアナウンスされると、球場を大きな歓声と拍手が包んだ。斎藤投手を写真に撮ろうと観客が手すりから身を乗り出し、警備員が「危ないのでやめてください」と注意する場面も。
斎藤投手は4回、対戦相手の福知山成美高校(京都府)の選手が打った球が左太ももに当たり、手当てのためベンチへ。スタンドは一瞬静まり返ったが、約5分後に斎藤投手がグラウンドへ戻ると、「頑張って」と声援が飛んだ。
京都府から来た大学生島直子さん(20)は「最後までいい球を投げていた。すごい」と感動した様子。試合後、斎藤投手は「雨の中、たくさんの応援をもらって、うれしかった」と話した。
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